接客の醍醐味…
それはやはり、お客様から『ありがとう』の言葉をかけてもらえる時だと思います。
長く勤めていると常連さんも増え、形式的な『ありがとう』ではなく心からの『ありがとう』をいただけることがあります。
そんな中で、一番印象に残っている『ありがとう』のエピソードです。
目次
『ありがとう』のエピソード
たばこを購入する女性との出会い
飲み屋さんが周りに多くあるコンビニで勤務をし、夕方~夜のシフトをこなしていました。
立地的に、飲み屋のお客さんや水商売風のお姉様方がよくいらしてくれます。
そんな中、いつも携帯で電話をしながら、たばこを購入される女性の方がいました。
胸元が見えそうなデザインの鮮やかなロングドレス。ばっちり決まったメイクに髪型。
お酒を提供するお店にお勤めだということは、一目瞭然。
相手の方と話をしながら、必要なたばこの銘柄の番号をこちらに伝える。(たばこを吸わないクルーにもわかるよう、番号がふってあります)
支払いを済ませ、こちらを見ることもなくお帰りになる。
毎回そんな感じのやり取りをしていました。
意識し始める
同じたばこを購入されるので、自然と銘柄を覚えます。
嫌味とかではなく、番号を伝える際に電話を中断させるのは悪いなぁ…と思った私。
その方がたばこに目をやり、番号を捜そうとした時、先にたばこを出しました。
少し驚いた表情をされましたが、軽く頭を下げ、支払いを済ませ店を出られました。
まさかのありがとう
そんな事が数回続いたある日のこと。
いつものように支払いを済ませ、そのまま出入り口に向かう…
かと思いきや、いきなり携帯電話を耳から外し、その手を下げ、私の顔を見て
『いつもありがとうね』
にっこり笑いそう言ってくれたのです。
そして、何事もなかったかのように電話を再開させ去っていく。
まさかその様な事を言ってもらえると思っていなかったので、とても驚きました。(しかも携帯を持つ手を下げてまで)
たった一言でしたが、心のこもった彼女の言葉がとても嬉しかったのを覚えています。
たくさんのエピソードがある中で、今でもとても印象に残っている『ありがとう』でした。
管理人のつぶやき
私も若い時に、コンビニやスポーツ用品店で接客のアルバイトをしたことがありますが、今回コラムを書いてもらった里美さんの様にお客さんに対して特別な感情を抱くことはほぼありませんでした。
思うとすれば、「可愛い女の子はいないか・・・」とか不純なことばかりです・・・(笑)