スナックは個人経営で、比較的小規模のお店が多いです。ママさんがいることが多く、お客さんも御馴染さんが多いです。
そのような人にお酒やお料理を勧めながら、おしゃべりをしたり、一緒にカラオケを歌ったりします。髪の毛をセットして、ドレスアップしてというお店よりも、少しおしゃれする程度で働けるお店が多いです。
営業がないとは言いませんが、他の水商売よりもゆるめです。
目次
スナックの仕事内容
カウンターの中でママの隣に立ち、基本的にはママのサポートとなることを全てやります。
料理周りでは、注文の聞き取りや品出し、ドリンク作り、お酌、料理の盛り付け、テーブル拭き、食器洗いなど。お客さんがお店にない食べ物を注文することがあるので、電話で他店に注文をして取りに行ったり、近くのスーパーに買い出ししに行くこともあります。
また、お酒や料理を出すだけでなく、お客さんを楽しませることも大事です。
来てくれたお客さんと会話をしたり、カラオケの準備と盛り上げもします。常連さんがいたらおつまみをおまけしたりもします。逆にお酒を勧められることもあるので楽しく飲みます。
飲むことが仕事になるので、お酒に弱い人は難しいお仕事になっています。
お酒をボトルで買ってくれるお客さんにはお礼を言って、お酒を管理しておくロッカーの説明などもします。どのお客さんのボトルなのかを覚えたりメモしておくことも大事です。
開店と閉店時には、店内を掃除機掛けして綺麗にします。
スナックバイトのコツ
お酒に慣れる
コツと言えることかどうか分かりませんが、とにかくお酒を好きになっておくことが最も大事です。
ウイスキーや日本酒と言っても種類がありますし、お客さんには割り方や味の好みがあります。覚えておくと喜ばれますし、割り方が雑だと怒られたこともありました。お酒は高いので、水割りの水が多めだとお客さんも損した気分になりますもんね。
接客力を身につける
あとはやはり接客が上手くなることが大事です。
私は元々料理や家事も苦手で気配りも下手でしたが、人と話すことだけは大好きだったので、笑顔を忘れずお客さんを楽しませたいという一心でやりくりしていました。
何かミスをしてしまったとしても「いいよいいよ」と言ってくれるお客さんもおり、愛嬌だけは何よりも大事だと感じました。酔ったお客さんに下ネタを言われることもありますので、慣れと耐性も必要です。
カラオケでは状況を判断する
時々、マイクの取り合いでお客さん同士が揉めることもありました。そのため、「あそこのグループばかりマイクを占領しているなあ」と感じたら、やんわりと会話の中に入っていってマイクを返してもらいにいくなどのコツも必要でした。
スナックバイトをする良い点
お客さんの質が安定している
御馴染さんが多いので、突飛なお客さんは少なめです。
ママさんの人柄や雰囲気がお客さんの傾向にも反映するので、ママさんとの相性が合えば、お客さんともたいてい上手くいきます。
若くなくても大丈夫
いわゆる水商売のお店は若い女の子でなければ働けないようなところも多くあります。
しかし、スナックは若い子が中心のお店も、もちろんありますが、年上のお姉さんが中心のお店もあります。
お姉さんに入る年齢の人は、話術や豊富な社会経験など、若い子にはない魅力をアピールしたいところです。
交友関係が広がる
スナックに来る人の年齢層は若干高めです。そのため、社会的地位の高い人が自分に戻るために来ることもあれば、一日頑張った人が頑張ったご褒美に来ることもあります。
スナックのような所だからこそ出会える出会いがあります。
普通に生活していたら話すことができない人とも仕事を通じて接することが出来るのも大きなメリットです。
歌が上手くなる
何かと歌を歌う機会が多いので、歌唱力がアップします。
スナックバイトをする悪い点
危険が伴う
下記で挙げている悪い点全てに共通して言えますが、スナックバイトは何かと危険が伴います。
労働条件が曖昧なことも
全てのお店がそうというわけではなく、ごくごく僅かではありますが、働いた分をきちんと払ってくれないお店もあるようです。
たまたま計算間違いでということもあるかもしれませんが、親しい相手にはお金の話はしづらいことを知った上でということもあるので、注意が必要です。
良くしてくれる相手にお金のことは言いずらいという部分をつかれることもあります。
また、雇用時に労働契約を交わさないこともあるので、面接時と待遇面が違ったりシフトの希望が全然通らなかったりなどのトラブルも多いです。
接客で苦労することも
スナックではお酒を提供するので、普段は人の良い人でも、お酒を飲むと、妙にしつこくなったり、嫌なことを言ってくる人も少なからずいます。
お客さんでなければ、適当にあしらってしまうところですが、お客さんともなるとそういう扱いもできません。
やんわり気分を害さないように気を遣う必要があります。
変なお客さんが御馴染さんの中に紛れている可能性は高いです。
男女間のトラブルに巻き込まれやすい
男と女、トラブルが全くないというわけではありません。
お酒を飲んで、気配りをして、自分に気があると勘違いしてしまうお客さんも中にはいます。店内ではママさんもいるし、他のお客さんもいるので、助け船を出してくれる人もいることでしょう。
しかし、最終的には、わが身は自分で守る覚悟が必要です。
どんなアルバイトが働いているの?
スナックと言えば定年退職して趣味レベルで働いているいわゆる「おばちゃん」が多く働いてるイメージがあるかもしれませんが、それはあくまでママ(支配人や責任者)のことで、そこで働くアルバイトは若い女性から年配者まで幅広いです。
キャバクラではお客さんが若い女性を求めるので自ずと20代の若い女性がメインになりますが、スナックではあえて年配者を好むお客さんも多いので、若いから採用されやすい、逆に年配だから採用されにくいといったことはあまりありません。
キャバクラ寄りのスナックでは若い女性が採用されやすいです。
さおり
どれぐらい稼げるの?
スナックバイトの時給は地域や営業形態によりピンキリですが、都心部の高級クラブの様な雰囲気のお店であれば時給2,000円は軽く超えてきます。
一方、下町にあるような大衆スナックの場合は、その辺の居酒屋と変わらないぐらいの時給しかない場合もあります。
アルバイトを探す際は、当然、少しでも待遇が良いお店で働きたいでしょうが、時給が高い分、容姿や接客など求められる条件が厳しくなるので誰でも働ける訳ではありません。