どろりとしたコクのある濃厚スープが癖になる天下一品。
本店は京都府にある「天下一品 総本山店」で、北は北海道、南は沖縄まで日本全国に店舗を構えています。味がはっきりしているわりに店舗によってスープのブレがないのも人気の秘密です。その味が好きで足しげく通うファンの方も多いのではないでしょか。
私自身もラーメンを食べ歩きし、お店の名刺を集めているくらいのラーメン好きです。そして天下一品はチェーン店の中では一番好きなラーメンでもあります。
今回はそんな私が、実際に天下一品で3年間ホール業務としてアルバイトした経験をもとに、天下一品でのバイトを徹底解説していきたいと思います。
目次
天下一品バイトの一日の流れ(ホール業務)
早速天下一品の仕事内容をご紹介していくのですが、わかりやすくするために開店から閉店までの流れに沿って説明していきます。
1.開店準備
天下一品はお店によって営業時間が違いますが、私の働いていた店舗は11時オープンでした。早番の場合は10時出勤です。
タイムカードを押して更衣室でサロンやサンダルに着替えてバンダナで髪を整えます。このとき従業員入り口に大量のネギや麺といった具材の仕入れ段ボールが来ているので、中に入れて段ボールを潰しておきます。
まずは店内の明かりや電源類をすべてONにし、清掃用具で床とテーブル・椅子・お手洗いを掃除していきます。次にピッチャーの水を補充してテーブルに配置します。
ここまでで大体30分くらいです。
天下一品ではネギ、ナムルが店内においてあり、お客様自身がセルフで食べれるようになっています。冷蔵庫からネギとナムルのバットを取り出して、セルフコーナーに設置します。
ここまで終わったら、仕込みの手伝いをします。ネギを切ったり、ライスを炊いたり、麺をほぐしておいたりして開店後すぐに提供ができる状態にしておきます。
2.ランチの接客
開店すれば、あとはルーティーンワークになります。お客様が入ってきた際は「いらっしゃいませ」と挨拶します。キッチンの方にお客様が入ってきたことを伝えるための挨拶なので、大きな声を出すよう研修でも教わります。
天下一品は食券制の店舗が多いですが、私が働いていた店舗のようにメニューを取りに行く店舗もあります。
平日の昼はほとんどが会社員、1人でくる年配の方が多いです。そのため次々とカウンター席へと案内します。4人掛け席をに案内してしまうと、ファミリー客が来た時に案内が出来なくなってしまうからです。
席についてもらいお水を渡します。
メニューは各席に1つ置いてあり、決まったら手元のボタンを押して呼んでもらいます。呼ばれるまで仕込みを手伝いますが、ボタンを押さないで呼ぶお客様も多いので常に目は店内に向けておきます。
ピーク帯は12~13時で、その間に中番のホール従業員が出勤してきます。
あとはメニューを取り提供していくことの繰り返しですが、ピーク帯になるとネギとナムルの補充がなかなかできなくなります。そのため混んでいる中お客様に「ネギないよ!」と言われることもあります。お店のピーク帯を把握し、その時間帯を迎える前にたっぷりと補充しておくよう気を付けましょう。
さらに天下一品には味変ができるタレが各テーブルに設置されています。このたれもすぐになくなりやすいので、食器を下げるときにこまめにチェックします。
食器は食洗器にかけて、水気を切ってからもとの場所に戻します。
3.中時間
ピーク帯が終わる2時から3時くらいの間にかけて順番に休憩に入ります。パートの方はこの時間帯で上がりです。
天下一品では無料でまかないを食べることが出来ます。他のラーメンチェーン店は給料から天引きされるのが普通ですが天下一品では無料です。ですので一人暮らしの方にはありがたいですね。
休憩から戻ったら夜のピークタイムにむけて再度補充・仕込みの手伝いをします。寸胴がいくつか空くので、寸胴にお湯を張って油をとり、次のスープが作れるようにキッチンの人に引き渡します。
お手洗いの清掃もここで済ませます。
また天下一品はランチタイム用のメニュー表があるので、ランチタイム用のメニュー表を撤去します。
4.夜の接客
夕方~は若いお客様や学生の方が増えます。夜のピーク帯は19~20時頃です。この時間帯に合わせて、遅番のアルバイトが出勤してきます。
20時を過ぎたくらいから閉店作業に向けて準備をしていきます。不要になった鍋の焦げをとったり、湯がきに使う機械の周りを清掃したりしていました。
5.閉店作業
閉店時間の30分前にラストオーダーを取ります。ラストオーダーを取ったらビールサーバーの清掃をします。
して使っていないテーブルの清掃と、明日に向けての補充を済ませます。
キッチンから大量の洗い物が出るので、接客の合間を縫って食洗器を回し続け、冷蔵庫の整理もします。最後のお客様の会計が終わったら、1人はレジ締業務に取り掛かり、もう1人は引き続き洗い物と清掃に従事します。
ホースでキッチンの床に水をかけながらモップで清掃します。ネギやナムルのバットにラップをかけて、冷蔵庫にしまいます。看板電灯を消して、玄関の中に看板とのれんをしまいます。
ここまでやって時間ギリギリなので、締め作業がピーク帯の次に忙しいかと思います。全ての締めが終わったら着替えてタイムカードを押して帰ります。
私が天下一品バイトをやってみた体験談
天下一品で働いていた中で、一番辛かったのは暑さです。
店内は冷房が効いていますがキッチンは常に灼熱ですし、食洗器もかなり熱いお湯で洗うのでいつも汗だくでした。忙しい時間帯はお水も飲めないことがありました。
また天下一品はサイドメニューが豊富で、揚げ物もあります。そのため洗いものが多いのも大変な点だったと思います。さらに季節限定メニュー、コラボメニューも多かったので、その都度仕込みの手伝いがあって大変でした。
忙しくて大変な仕事ではありましたが、先のことを考えなが動く力は身につけられたと思います。
まとめ
天下一品のバイトは、体力的にとてもきついバイトです。しかし業務内容自体は難しいことはありません。誰でも覚えて出来る内容ばかりです。
何よりラーメン好きの私にとっては、天下一品のラーメンが無料で食べれるのが最大の魅力でした。研修も接客マナーからしっかり教えてくれるので、接客バイト初心者にはおすすめします。