スキー場で働く際に、最もポピュラーな仕事は何といってもリフト係です。
リフト係は、何の資格も経験いらないし、スキー場のゲレンデ内で働くことができるので、初めてのスキー場バイトにも最適です。
と言っても、お客さんの安全を守る仕事になるので、いい加減な気持ちで仕事をすることは絶対に許されません。
ここでは、そんなリフト係の仕事内容について解説していきます。
目次
スキー場リフト係の仕事内容
一言にリフト係と言ってもいくつかの担当があります。下記のような担当を概ね30~40分くらいの交代制で行います。
ただ、搬器(降り場)はかなりの練度が必要となるので、最初のうちはローテーションから外れる場合もあります。
改札(切符切り)
切符や半日券、1日券等々の確認をします。
もちろん不正がないように確認するのですが、その他に初心者や不慣れな方、リフト搭乗がウマく出来そうもない方の見極めをして、搬器(乗り場)担当に伝えることもします。
改札の仕事は退屈なので、いい加減に仕事をするアルバイトの方が多いですが、この仕事をしっかりすることで未然に事故を防ぐことができるかもしれないので、簡単だけどとても大切な仕事です。
搬器ほうき掛け
天候の悪い日などはリフトの椅子に積もった雪を掃いたり、雨の日は布などで椅子を拭いたりもします。
また、お客様がリフトに乗りやすいように通り道を整備(これも雪を掃くことが多い)します。搬器担当は練度があり「ほうき掛け」は一番基本となります。
搬器(乗り場)
搬器担当の第2段階です。お客様を安全にリフトに乗ってもらうよう誘導します。
一応搬器を止める権限を持ちますが、「乗る時」に失敗する人はほとんどいませんので、周回して来る椅子の前にお客様を立たせて、安全に座らせればOKです。
稀に椅子の前に立つタイミングが遅いお客様がいます。「遅い」と判断した時は「次の椅子まで待ってもらう」といった判断が必要。
加えて、初心者や不慣れな方が搭乗した場合、椅子に付いている番号を「降り場」の担当者に伝える必要があります。これ、かなり重要です!
搬器(降り場)
搬器担当の最上位の段階です。
一番の仕事は「お客様を安全にリフトから降ろすこと」です。
危険時にはリフトを停止させたり、混雑時にはリフトのスピードを緩めたりする権限も持ちます。天候が悪ければ1日に何度も停止させることもあります。
搬器担当全体をコントロールするような役割になります。
また、降り場ではお客さんが降りやすいように降り場の雪面の高さや傾斜を調整したりする必要があったり、降り場の先で通路を塞いでいる方々に通り道を空けてもらうようお願いすることあります。
お客様からリフトの乗り継ぎ方法や雪質、オススメのコース、トイレや食堂の質問をされるようなことも多いです。
かなり臨機応変さが必要なハイレベルな接客業になります。
待機
休憩時間です。トイレや喫煙はこの時間に済ませます。ストーブなどで身体を温めることも大切です。
休憩中は基本的に何をしても大丈夫ですが、リフト搭乗時にストックを落としてしまったお客様がいた場合、取りに行くのは待機者の役目なので、休憩中といえど常に動ける状態でなければいけません。
ストックが落ちた位置まで基本的に歩いて行きますので、結構ツライ役目です。
バイト時の服装は?
バイト時は、スキー場で統一されたウェアが支給されますので、各自で用意したウェアで仕事をすることができません。
また、支給されるといっても、バイト期間終了後に返品しなければいけませんので大事に使ってください。
ゴーグルやニット帽などはこちらで用意する必要があるので、あらかじめ用意しておく必要があります。
バイト中は寒いので対策が必要
お客さんとしてスキー場に行けば滑ったり動き回るので、逆に汗ばむぐらいに感じますが、改札や搬器ではそれほど動き回ることが無いので、想像以上に寒く感じます。
ですので、ウエアの下にアンダーを着る等、各自しっかりと用意しておきましょう。